昨冬から僕のラブジュース

街中。
唱える男一人在り。
己が写る黒光りの石壁の前。
大丈夫。変われるよ。
己とがっちり目を合わせて。
続けて。
まだいける。いけるよ。
黒い鏡に両手をつけて。
この人壁から浮かんできたのか。
と思いながら。
分からんでもないが。
俺は認めん。
と思いながら。
甘いコーヒーを啜る。