くらくらするよ。

蒸し暑い夜。
左右の拳で左右の太腿を殴打。
自己嫌悪になる。
ならない。
罪悪感は拳の力を増す。
確かに太腿は痛いが痛くない。
信じる事や笑う事はとても難しい。
平穏な暮らしはありますか。
体と心の痛みは取れますか。
時間と体と心は束縛され続けて。
家族愛やら兄弟愛やら恋愛やら色々とあるが。
今日観た映画もそうだったが。
生きる事に必死すぎて。
生きている証拠を必死に探し過ぎて。
涙流したり汗流したり血流したり。
何も流さなかったら時間は流れないのか。
流れるけども流れてなくて。
そんな時間は解決してくれるのか。
そのうちなんとかなるよ的な話はしたくない。
まずお茶を濁さずに飲もう。
そしてお気に入りのおむすび食べよう。

家猫娘。

久しぶりに街を二人で少しだけ歩いた。
君は僕の腕を掴んでいた。
また街に行きたい。
日曜日の夜。
楽しそうなカップル。
たまならなくなる。
俺は西に人差し指を向けた。
君はパーマの髪が好きだと言うが。
僕は君のストレートヘアが大好きだ。
地軸に絡まりそうなその長い髪。
僕を無視して風になびいて。
その匂いは僕の嗅覚を馬鹿にする。
何を怒っているのかわからん。
ふわふわした音楽が流れているのに。
そんなに憮然とされても。
僕が居ると部屋が散らかると申す。
僕が居る事で部屋が狭くなる。
だから苛々しているのだと思う。
さっきまで抱き合って眠っていたのに。
いきなり殺気立って。
鎮痛剤を探す君。
虫歯はほっといても治らないよ。
お風呂に入っても意味ないよ。
歯医者は今頃歯磨きしてるよ。
僕がジャンクフードを食べれば君は座敷でご飯が食べれるよ。
だからカップラーメンなんか食べないで。
そんなの僕が食べるから。
君の落ちた顔は見たくないよ。
笑ってる顔がいいよ。
そろそろ自転車のサドルを交換しよう。

痔を知らない子供たちへ。

そこの客なんだその歩き方。
どうした激しい便意に屈したか。
早くトイレ行けよ。
今からでも拭いたり洗ったりしてこいよ。
どうして右手に本持ってんだよ。
なんでレジに向って来るんだよ。
トイレは逆方向だよ。
なんだよ痔主かよ。
もう手遅れじゃないか。
本屋に来るな。
病院行けよ爺。